マイクロジムやパーソナルトレーニングジムを独立開業するのにどのくらいの費用がかかるかのご説明をしました。
関連記事:マイクロジム(パーソナルトレーニングジム)開業にどのくらいの資金が必要なのか?
ジムをオープンさせるのに、思ったほど費用が掛からないと感じられたのではないでしょうか?
ジムをオープンさせ、独立開業することはそこまで難しいことではありません。
覚悟を決め『えいっ!やっちゃえ!』で独立開業しているトレーナーさんも少なくありません。
ただ、オープンしたジムを繁盛店にして、存続させていくのは覚悟があるからと言って出来るものではありません。
関東では、2015年からマイクロジムやパーソナルトレーニングジムが続々とオープンしていますが、かなりの数のジムが2年以内に閉店しています。
先日もあるスタジオがあった場所の前を通りましたが、『テナント募集』の張り紙が張ってありました。
繁盛するジムがある一方で、ひっそりと閉店するジムがあります。
この2つを分けるのは、実は、ジムをオープンする前にあることをしているかどうかで決まります。
今回は、マイクロジム(パーソナルトレーニングジム)を繁盛店にする条件についてお話したいと思います!
マイクロジム(パーソナルトレーニングジム)を繁盛店にする条件とは?
マイクロジム(パーソナルトレーニングジム)を繁盛店にする条件は以下の4つです。
- コンセプトを決める!
- ターゲットを決める!
- クライアントゼロのつもりで事業を始める!
- 撤退ラインを決める!
コンセプトを決める!
非常に初歩的なことで、
『コンセプト決めてないマイクロジムなんてあるの?』
って思われたかもしれません。
実は、たくさんあります!
コンセプトとは、本来「概念」を表す言葉です。
今回は、ビジネスの現場で多く用いられる「全体を貫く基本的な概念」という意味でコンセプトと言う言葉を使わせて頂きます。
この「全体を貫く基本的な概念」がないマイクロジムやパーソナルトレーニングジムが非常に多いです。
たとえば、
- 短期集中ボディメイクのジムがブームなので、同じ形でジムをオープンする
- ストレッチが流行っているので、同じような形でスタジオをオープンする
- 海外から来た〇〇というトレーニングメソッドが人気が出そうなので、そのジムをオープンする
つまり、〇〇という業態のマイクロジムが経営がうまく行っているので、それの真似をしてジムをオープンさせる
これ、全部失敗します。。。
なぜなら、上手くいっている成功事例を真似することは、コンセプトを真似ているのではなく、ビジネスモデルを真似ているからです。
そうしたモデルは、先行しているマイクロジムやパーソナルトレーニングジムの手助けをするだけです。
関連記事:短期集中ダイエット・ボディメイクジムが集客できなくなった理由
これを防ぐためには、あなたのジムのコンセプトを明確に決める必要があります。
簡単に言うと、
『どんな悩みを解決するジムなのか?』
ということを決めるということです。
最近では、『〇〇専門』というキーワードを謳っているジムが増えているのは、このためです。
ただ、『〇〇専門』という謳い方も諸刃の剣ではあるので、使い方に注意が必要です!
ターゲットを決める!
コンセプトを決めると同時にターゲットを決めることが重要です!
『ターゲット』と聞くと、スゴくビジネスライクな感じがするので、あまりこの言葉を使うのは好きではありません。
そのため、
『誰のためのジムなのか?』
ということを明確にするとクライアントにはお伝えしています。
先ほどお話したコンセプトとターゲットを決めることで、
『◯◯という悩みを持った△△さんのためのジム』
というのが、決まります!
これを明確に決めることが、あなたのジムを繁盛店にしてくれる最初の条件なのです!
クライアントゼロのつもりで事業を始める!
実は、この部分も勘違いされているトレーナーさんが意外と多いのです。
独立開業を考えているということは、あなたにはすでにクライアントがいると思います。
そのため、開業時に見込みのクライアント数を今、トレーニングをさせてもらっているクライアントを加味しているのではないでしょうか?
これ、やめてください!
今いるクライアントがあなたのジムに来てくれる確率は、あなたの見積りよりもかなり低いです!
おそらく、50%くらいのクライアントがあなたのジムに来てくれたら、良いほうです。
おすすめしているやり方としては、
クライアントゼロのつもりで事業を始める
というやり方です。
『クライアントがゼロの状態でジムをオープンする』と考えるのと『クライアントがある程度いる状態でジムのオープンする』と考えるのでは、オープン後の集客への力の入れ方が全く変わります。
やはり、クライアントがゼロと思っている方が集客にしても、経費を使うにしても、シビアに考えることが出来ます。
撤退ラインを決める!
『ジムを繁盛店にするのに、撤退ラインを決めるってなに?』って思われましたよね?
今回のコラムは、あなたのジムを繁盛店にしてもらうための方法をお伝えしています。
この項目は、あなたのジムが繁盛店にならないかも?ということをお伝えしたいのではなく、これを決めておくのと決めないのではジムをオープンした後の行動が全然違うという話をしたいのです。
実は、多くのトレーナーさんが、撤退ラインを決めずにジムをオープンさせています。
冒頭でお話した、覚悟を決め『えいっ!やっちゃえ!』で独立開業しているトレーナーさんがこれに該当します。
コンサルティングをさせて頂く場合に、撤退ラインをお聞きすると
『う~ん、資金が底をついたら辞めます。』
と答える方も少なくありません。
通常、事業は投資なので、投資前に投資できる金額を決め、そのラインを超えたら、撤退するものです。
これが曖昧だとズルズルと事業を続けてしまい、のちに痛い目を見るということも少なくありません。。。
このことが、ジムのオープン後にあまり良くない影響として出てきます。
どういうことかというと、撤退ラインが明確に決まっていないので、お尻に火がつかず、やるべき事を後回しにしてしまっている。
そして、『いよいよマズイぞ。。。』と気がついたときには、時すでに遅し。
ということがほとんどです。
このケースは、事前に撤退ラインさえ決めておけば、防ぐことが出来る場合がほとんどです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ご紹介した以下の4つの項目は、明確に決まっているでしょうか?
- コンセプトを決める!
- ターゲットを決める!
- クライアントゼロのつもりで事業を始める!
- 撤退ラインを決める!
これらを開業前に決めておき、しっかりと実行することで、あなたのジムは繁盛店になることは間違いありません。
コンセプトやターゲットがしっかりと決まっていると、ジムの内装やアイテム、トレーニングメソッドなどに一貫性が出てきます。
クライアントがゼロの状態でジムをオープンすると考えれば、集客方法が紹介だけに頼るということもなくなります。
撤退ラインを決めることで、あなたのジムの状態が今、どんな状態化をしっかりと把握することが出来ます!
ジムの内装やトレーニング機材を選ぶ前に、これらの事を考えてみてください!