『パーソナルトレーナーになりたい!』
と思ったら、まず最初に思い浮かべることは、
『どんな資格を取得したらいいんだろうか?』
ということではないでしょうか?
パーソナルトレーナーに限らず、多くの場合、資格取得をしてから仕事を始めようと考える人が多いようです。
ちなみにあなたは、どうやったら日本でパーソナルトレーナーになれるかご存知ですか?
実は、
『私はトレーナーです!』と名乗ったら、トレーナーになれます!
『えっ!?』と思ったかもしれませんが、これが日本のトレーナー業界の実情です。
だからといって、資格がいらないのかと言われるとそんなこともないのですが、資格について、誤った認識をしているトレーナーも少なくないのが現状です。
今回は、プロの現役パーソナルトレーナーがパーソナルトレーナー資格取得について解説したいと思います!
パーソナルトレーナーの資格について
現在日本にトレーナーの国家資格は存在しません。
パーソナルトレーナーの資格は、全て民間資格となります。
その為、冒頭でお伝えしたように自分で名乗る事で、トレーナーになることが出来ます。
とはいえ、何も知らない状態で、トレーナー業は出来ないため、トレーナーの資格を取得する人が非常に多いです。
1番有名な資格はNSCAではないでしょうか?
ストレングスといえば、NSCAというイメージがトレーナー界にあるのは事実です。
その他にも
などがあります。
資格の優劣はあまりなく、どのようなクライアントを対象にしているか?
それによって、取得する資格が変わってくる感じです。
資格のイメージが湧きにく場合には、実際に資格取得をされているトレーナーの活動を見てみるのが良いかもしれません。
資格取得はスタートです!
資格の話をするとかならず、
『どの資格を取得するのがいいですか?』
『おすすめの資格はありますか?』
という質問をされるのですが、先ほどもお話したように、対象者によっておすすめする資格は違います。
パーソナルトレーナーとして、活動するのなら、資格はどれでもいいというのが、正直なところです。
なぜなら、資格取得はあくまでもスタートだからです。
プロのトレーナーとして活動し、活躍したいと考えているなら、1つの団体の資格に固執せず、様々な講習会、セミナー、勉強会などに参加して、人間の身体のことについて、色々と学ぶことが必要です。
あくまでも、1つの資格を取得するというのは、その団体の考え方を理解しているということにすぎないのです。
クライアントはあなたの資格を見て、選んでいない。。。
もう1つ、資格がそこまで重要でない理由をご説明すると、
あなたのパーソナルトレーニングを受けようと検討している人が、あなたの資格でパーソナルトレーニングを受けるかどうかを決めていることはごくごく稀です。
多くの人は、
『このトレーナーは私の問題を解決してくれるだろうか?』
という観点で、あなたを見ています。
誤解を恐れず言えば、パーソナルトレーナーを選ぶ側は、トレーニングの種類よりも、パーソナルトレーニングを受けることで得られる結果、成果に興味あるのです。
こんなことをなぜ、言い切れるかというと、同業者の方以外と名刺交換をして、トレーナーの資格について聞かれたことが無いからです。
また、ホームページやブログでお問い合わせを頂いた方々に質問をしても、
『資格が素晴らしかったので、選びました!!』
と言われたこともありません。
資格は、あくまであなたがどんなものを提供するかを示すものではありますが、持っている資格よりも実際にどんなことをしてもらえて、望む結果が得られるかどうかのほうが重要なのです。
資格取得のメリット
ここまでで、資格取得はスタートで、ゴールでは無いということがお分かりいただけたかと思います。
だからといって、資格取得は意味が無いということではありません!
資格取得には色々とメリットがあります。
それが以下の3つのです。
- 体系的に理論を学ぶことが出来る
- フィットネスクラブで活動するために必要
- あなたの知識・技術を伝えることが出来る
1.体系的に理論を学ぶことが出来る
資格を取得するために勉強することのメリットとして、
『体系的に理論を学ぶことが出来る』
ということが挙げられます。
先ほどご紹介したNSCAのCPTというパーソナルトレーナーの資格では、パーソナルトレーナーして必要な
- 運動生理学
- 栄養学
- トレーニング理論
- 施設運用
- 法律
などの基礎の基礎を学ぶことが出来ます。
このように、沢山の本を自ら探し、手探りで勉強するよりも効率よく勉強をすることが出来ます!
2.フィットネスクラブで活動するために必要
資格取得を考える場合の理由の多くは、これかもしれません。
フィットネスクラブなどでパーソナルトレーナーとして活動しようと考えているなら、資格取得は必須です!
資格がなくても、登録ができる場合もありますが、そうしたケースはごく僅かです。
自分のトレーナーとしての知識レベルを資格によって、テストすること無く、相手に伝えることができるからです。
フィットネスクラブで活動しようと考えている場合には、資格取得はプラスになります。
3.あなたの知識・技術を伝えることが出来る
これは、2にも通じる部分ですが、資格取得していることで、あなたの知識や技術を相手に伝えることが出来ます。
『加圧トレーニング』が良い例ですね!
加圧トレーニングは昔ほどブームではありませんが、根強い人気があります。
加圧トレーニングと聞くだけで、どんなトレーニングをするかを想像できる人も結構いらっしゃいます。
このように資格によっては、その名前を言うだけで、相手にあなたの知識や技術を簡単に伝えることが出来ます。
パーソナルトレーナーの資格選びのコツ
資格取得はスタートだけど、取得することで様々なメリットがあることがお分かりいただけたかと思います。
では、どのように資格を選べば良いのでしょうか?
それは、
あなたが誰にどんなものを提供したいのか?
ということを、まず明確にすることです!
ガンガン筋トレをして、身体を変えるというのなら、NSCAやJATI、NSPAなどがおすすめです。
様々なクライアントに対応したいということなら、講座を沢山開講しているNESTAがおすすめです。
なにか疾患を持っているクライアントに対応したいなら、健康運動指導士がおすすめです。
これらはあくまでも1つの意見なので、必ずしも、この資格を取らなくてはいけない!ということではありません。
このように、あなたが誰を対象とするかで、取得する資格は変わってきます。
そのためには、まずはあなたが誰にどんなものを提供したいのか?を明確にしてください!
まとめ
パーソナルトレーナーの資格取得はあくまでもスタートです!
スタートですが、資格取得することで、様々なメリットがあります。
メリットはありますが、資格取得だけでプロとして食べていけるわけではありません!
資格取得をする前に考えるのは、あなたが誰にどんなものを提供したいのか?ということです。
これを明確にすることで、あなたが取得すべきパーソナルトレーナー資格が見えてきます。
現代は、パーソナルトレーナーが提供するトレーニングの形は多種多様になっています。
従来の形にとらわれずに、あなたのバックグラウンドを活かしたあなた独自のパーソナルトレーニングを作り上げてください!