マイクロジムを中心にパーソナルトレーニングジムが非常に増えてきています。
その数は看板などを出さず、マンションの1室で行っているものも含めるとかなりの数になります。
毎月、日本の何処かでマイクロジム(パーソナルトレーニングジム)がオープンをしている一方、毎月日本の何処かでひっそりと閉店しているジムがあります。
これは、トレーニングマシンを扱う企業さまなどからの話を総合して判断していますが、かなりの数のマイクロジム(パーソナルトレーニングジム)が閉店に追いやられています。
その理由はこちらのコラムで書かせていただいたとおりです。
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一言で言えば、
ジム経営者・オーナートレーナーのビジネス面での知識不足
がマイクロジム(パーソナルトレーニングジム)経営を安定させらない理由です!
本日は、マイクロジム(パーソナルトレーニングジム)経営を安定させるために経営者・オーナーが知るべきこととについてお話させていただきます。
マイクロジム(パーソナルトレーニングジム)経営を安定させるために経営者・オーナーが知るべきこととは?
初めに結論を申し上げると、マイクロジム(パーソナルトレーニングジム)経営を安定させるために経営者・オーナーが知るべきことは、
数字
これだけです。
これは「経理や財務のことをよく知りなさい!」ということではありません。
経営者・ジムオーナーが知るべきことは、経理や財務の数字の出し方ではなく、その数字が意味している
【ジムの状態を知る】
ということです。
病院に入院した際に、バイタルチェックをするように、ジムの健康状態も数字で把握することが出来ます。
これが意外と知られていなくて、特にオーナートレーナーはどんぶり勘定になっている人も少なくありません。
個別コンサルティングの初回コンサルティングの際に様々なことを質問させていただくのですが、その質問に全てハッキリと数字を答えられるトレーナーは弊社創業以来、1人もいらっしゃいません。
ビジネスやマーケティングは科学です。
数字を使って、しっかりと計測し、今のジムの状態が良い状態なのか?それとも改善が必要なのか?を判断する必要があるのです。
後回しにしていませんか?
この話をすると、ほとんどのジム経営者・オーナートレーナーは『あー』という顔をされます。
みなさん、数字が大切なことは十分理解しています。
ですが、
- 数字は苦手
- よく分からない
- 忙しい
と後回しになってしまっているのです。
数字を把握しないで、ジム経営をすることは、魔法のじゅうたんで空を飛ぶようなものです。
『なぜ、飛んでいるのか?』が分からない状態で空を飛び続けるのは怖くないですか?
そんなジム経営をされている経営者・オーナートレーナーがたくさんいるというのが、現状です。
なぜ、こんなことが起きてしまうのか?
異業種のビジネスパーソンがこの記事を見たら、『え、なんでこんなこと起こるの?』と思われるかもしれません。
こんなことがマイクロジム(パーソナルトレーニングジム)経営で起こるのは、
粗利が非常に高いビジネスだから
です。
マイクロジム(パーソナルトレーニングジム)経営といっても、かかる費用は
- 家賃
- トレーニング器具代(ローンなどの場合)
- 水道光熱費
- 人件費
- 各種返済
くらいで、物販などをしていない場合は、仕入れもなく、マイクロジム(パーソナルトレーニングジム)の立ち上げ時に1番費用がかかり、その後はランニングコストが人件費を除き、大きく変動することはありません。
そのコストを考え、損益分岐点を超えるためには、何回セッションが必要なのか?を考えます。
それを月の上旬で達成できれば、自ずと利益が出るのが、マイクロジム(パーソナルトレーニングジム)経営です。
これが実現可能なのは、パーソナルトレーニングビジネスが粗利が非常に高いからです。
集客がある程度うまく行っていれば、経営が難しくなることはあまりありません。
希望的観測になっていないか?
というように、マイクロジム(パーソナルトレーニングジム)経営は比較的成功しやすいビジネスモデルです。
ですが、多くのパーソナルトレーナーが開業をして、廃業に追い込まれてしまうのは、数字でしっかりと現状を把握せず
希望的観測観測になっている
からです。
多くの閉店に追い込まれるマイクロジム(パーソナルトレーニングジム)を見ていると、
なぜ、そこに出店したのですか?
なぜ、その広さの場所を借りたのですか?
なぜ、その価格設定なのですか?
などなど、様々な【なぜ?】が出てきます。
これらを総合的に分析した結果が、希望的観測観測になっているということなのです。
良いものだから売れる時代はすでに終わっています!
希望的観測が起こってしまう大きな理由の1つに、ジム経営者・オーナートレーナーの
良いものだから売れる
という勘違いがあります。
これだけマイクロジム(パーソナルトレーニングジム)が増え、人間が1日に処理できない量の情報が飛び交う現代で、良いものだから売れるはただの幻想です!
そんな時代はすでに終わっています。
良いものでも、売れるための努力をしないとモノは売れません。
そのために必要なことは、シビアにジム経営を数字で考えることです。
『このくらいの人がきっと来るだろう』
『このくらいは前のジムでは出来ていたから出来るだろう』
『まあ、なんとなくいけるでしょ』
これ、絶対にダメです!
パーソナルトレーニングやパーソナルトレーニングジムのビジネスが粗利が高いと言っても、そんなにビジネスは甘くありません。
しっかりと数字で判断し、正しい対応をしなければ、あっという間に廃業に追い込まれてしまうのです。
まとめ
パーソナルトレーニングやパーソナルトレーニングジムビジネスは粗利が高いので、集客ができれば、ある程度ビジネスを軌道に乗せることは出来ます。
ですが、どんぶり勘定や希望的観測で作った事業計画、経営計画でうまくいくほど、ビジネスは甘くはありません。
まずあなたがやるべきは、ジムのバイタルチェックを数字でしっかりと把握することです。
何となくこのくらい。。。ではダメなのです。
しっかりと数字で把握をし、今、ジムの状態が良い状態なのか?
それとも改善が必要な状態なのかを数字で把握することが必要なのです。
これをしっかりとするだけで、ジムの廃業をかなりの確率で防げると弊社では考えております。
どんな数字をチェックすると、ジムのバイタルチェックが出来るかを知りたい方は、お問い合わせください!