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ビジネス 起業・開業

フィットネス・パーソナルトレーナーの独立・開業について感じること

投稿日:2017年4月27日

株式会社ライフタイム・アスリートです。

 

2015年頃から、

会社員からフリーランスへ独立したい!
フィットネスクラブでの活動からマイクロジムの開業をしたい!

という方のご相談を結構頂くようになりました。

最初のうちは相談ベースで、色々とアドバイスさせてもらったのですが、2016年から無料でアドバイスをするのを辞めました。

理由は色々とあるのですが、1番の理由は、

 

独立・開業準備のアドバイスにお金を使う気が無い。。。

 

ということです。

無料ではアドバイスをもらうけど、有料になると途端に『あとは自分でやります』と言って、そのままなんの相談もなく、開業し、経営が苦しくなってから再度相談に来られるケースが少なくありません。

厳しいことを言うと、

 

そんなことやっているから、あなたも同じことになるんですよ。

 

って話です。

今日は、フィットネス・パーソナルトレーナー業界の独立・開業についてお話したいと思います!

下準備なしの独立や開業をする人がすごく多い。。。

まずはじめに相談を受けて感じることは、下準備なしに独立や開業するトレーナーさんが非常に多いということです。

独立や開業をするにはある程度の勢いが必要なことは間違いありません。

独立には勢いが必要ですが、勢いだけで成功するほどビジネスは甘くありません。

 

ただ、パーソナルトレーナーに限って言えば、最初に失敗する確立が極端に低いので、独立・開業準備があまり重要視されません。

なぜ、最初に失敗する確立が極端に低いかというと

 

粗利が非常に高いビジネスだから

粗利とは、

売上高から売上原価を差し引いた額。経費などは差し引かれていない。大まかに示される利益。

 

パーソナルトレーニングビジネスは、売上原価が非常に低い(自分の人件費)ので、粗利が非常に高くなるビジネスです。

そのため、最初に失敗する確立が極端に低いのです。

自分一人が食べていくだけなら、そこまで準備が必要ないのです。

 

仮にマイクロをジムを出店するとして、個室のパーソナルトレーニングジムを作るなら、100万円あれば、機材を一式揃える事が可能です。

それに家賃などを入れても、300万円ほど手元にあれば、開業は可能なのです。

そのため、開業自体は比較的に簡単に出来ます。

 

ですが、これは長期的に視点に立ったときには必ずしも良いとはいえないのです。

準備をしたかしないかで差が出てくるのは、ジムを開業して、数年経ってから分かるのです。

 

下準備なしの独立や開業の問題点

下準備なしの独立や開業の影響は、数年後に問題となって、現れてきます。

その問題は大きく分けると以下の3つです。

  1. 売上があがらない問題
  2. 個人ビジネスから脱却できない問題
  3. 事業拡大できない問題

売上があがらない問題

ある程度、パーソナルトレーニングビジネスが軌道に乗ると売上の限界が見えてきます。

それは、パーソナルトレーニングの売上が

 

顧客数 × 単価 × 頻度

 

で決まるからです

1人のトレーナーが1ヶ月に担当することが出来る顧客の数は、多くて40人くらいです。

もし、その方々が1回1万円を支払ってくれて、月に4回トレーニングを受けてくださったら、

 

40人 × 1万円 × 4回 = 160万円

 

が月の売上ということになります。

これに12をかけた数字が、すごく単純に計算すると年間売上ということになります。

 

ここまで売上をあげられるパーソナルトレーナーは稀だと思いますが、ここからはトレーニング単価を上げない限り、売上が上がることはありません。

なぜなら、

 

パーソナルトレーナーとして活動することが出来る時間は有限だから。

 

ここまで来て、多くのパーソナルトレーナーさんが、

 

『あれ、もう売上を上げるの難しくない?』

 

って気がつくんです。

でも、これって、パーソナルトレーニングビジネスのことがわかっていれば、事前に予測できることなんですよね。

 

2012年から2013年ごろ、関東ではマイクロジム出店ブームが起こり、これに気づかないまま開業したマイクロジムは5年経ったいま、多くが姿を消しています。

これは、事前にパーソナルトレーニングビジネスがどういう収益構造か考えて、次の展開を考えてビジネスモデルを構築していたら、ふせげた問題です。

個人ビジネスから脱却できない問題

先ほどの売上が上がらない問題に気づいて、なんとかやりくりをして、次の展開を模索した時にぶつかるのが、


【個人ビジネスから脱却できない問題】

 

です。

これは、多くの開業するトレーナーがマンションの一室など、クライアントと1対1でのトレーニングスペースのみを考えてマイクロジムを作ることで起こります。

パーソナルトレーニングビジネスが軌道に乗ってくると、事業を拡大するために、人を雇ったり、協力してくれるトレーナーを募ったりします。

ただ、マイクロジムの作りが1人しか使えない仕様となっているため、人が増えても、セッション数が増えず、かえって売上が落ちてしまう。。。

なんてことが起こることもしばしばあります。

 

最近1番多くいただく相談内容は、この問題に対するご相談です。

 

これも、自分がジムを開業する前に、

 

どんなビジネスモデルで行くのか?

 

を事前にある程度考えておけば防げた問題です。

開業前にビジネスモデルを考えることによって、借りる物件、内装、器具の配置などが決まってきます。

これを軌道に乗ってから、再度考えるとなると、かなり大幅な変更が必要な場合が多く、多くのトレーナーさんが、個人ビジネスからの転換に苦しんでしまうのです。

事業拡大できない問題

お話した2つの問題から、

 

人を増やしても売上が上がらない。。。

上手く事業が拡大できない。。。

 

という【事業拡大できない問題】に発展してしまうのです。

自分のパーソナルトレーニング事業をより軌道に乗せ、事業を拡大するために独立や開業したのに、それによって苦しめられてしまうという事態になってしまうのです。

 

事前準備をしっかりすれば、全て防げます!!

先ほどお話した3つの問題は、独立や開業する前に考えておけば、全て防げることです。

でも、これを相談するトレーナーはあまり多くありません。

そんな業界の流れを見ていると冒頭にお話した

 

そんなことやっているから、あなたも同じことになるんですよ。

 

って言いたくなってしまうのです。

 

どういうことかというと、あなたがパーソナルトレーナーだとして、ある人がダイエットやボディメイクの無料相談に来ました。

そして、その無料相談が終わった後、その人が有料サービスの話を聞いた途端に

 

『あとは自分でやります』

 

と言って、そのままなんの相談もなく、ダイエットやボディメイクを始める。

そして、ダイエットやボディメイクが自己流では上手く行かなかったので、改めてあなたに相談に来たら、あなたはどう思いますか?

 

初めから有料で正しい方法習えばいいのに!

 

って思いませんか?

 

これ、先ほどの独立や開業の前の相談と全く同じことなんです。

多くの人が、サービスを提供する側のときはわかっていることが、自分がサービスを受ける側になるとわからなくなる典型的な例ですね。

 

こうしたことを防ぐために、弊社では必ず信頼する先輩方に相談する、もしくは、その道のプロに教えを請うようにしてから事業を展開するようにしています。

これにはかなりの費用を投資しています。

そのお陰で、事業が拡大できたと今になって思います。

こうした考えがフィットネス・パーソナルトレーナーの業界には無いことが非常に残念に感じています。

まずは先にいる人や専門家にしっかりとアドバイスをもらい、そのとおりに行動するのが、成功への近道です!

 

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