『マイクロジムやパーソナルトレーニングジムを独立開業するのにいくらあれば大丈夫ですか?』
と独立開業を考えているトレーナーさんからよく質問を受けます。
ジムの形態によって、必要なモノが違うので、一概に「〇〇万円です!」とは言えないのが現状です。
また、沢山のモノを用意したいと思うと、それなりに費用がかさんでしまいます。
そこで今回は、以前、株式会社アルプロンさまと一緒に開催したパーソナルトレーナー独立開業セミナーの内容をもとにご説明をさせていただきたいと思います!
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このセミナーでご紹介したマイクロジムは、いわゆるボディメイクを中心としたジムで、ウエイトトレーニング(筋トレ)を中心としたトレーニング内容を提供する形態を想定しています。
ボディメイクのマイクロジムであれば、開業資金として300万円あれば、開業は可能です!
今回はウエイトトレーニングを中心としたマイクロジムを開業する場合に、どのくらいの資金が必要なのかについてお話したいと思います!
開業資金 300万円の内訳
マイクロジムを開業するにあたり、必要な費用は主に以下の3つです。
- 物件取得費
- 器具購入費
- 内装費
物件取得費
マイクロジムを開業するには、当然場所が無いと始まりません!
マイクロジムは店舗物件ではなく、SOHO物件や商用利用可能なマンションなどの賃貸物件で始めることが出来る場合が多いです。
そのため、店舗物件によくある「保証金」や「6〜12ヶ月分の敷金」などがないため、物件取得費が少なく済みます。
例えば、1ヶ月15万円の物件を借りるとすると、
15万円 × 6ヶ月(敷金2ヶ月+礼金2ヶ月+前家賃2ヶ月)=90万円
となります。
これは、取得する物件の条件によってかなり変わってきますが、マイクロジムを開業する場合は、最初から高い家賃の物件を取得するのをおすすめしていません。
なぜなら、家賃という固定費が毎月かかってくるからです。
器具購入費
物件が取得できたら、次はトレーニングに使う、トレーニング器具や機材を購入します。
マイクロジムで最も多いトレーニング機材の組み合わせはこちらです。
こちらのセットが約100万円です。
内容は、
- パワーラック(ラットプルマシン機能付き)
- オリンピックバー
- アジャスタブルベンチ
- ウエイト(プレート)
- ウエイトツリー
- パワーブロック
- フロアマット
- バランスボール
- 腹筋用マット
という感じです。
内装費
内装に費用をかける場合は少なく、最初の開業は、自分でDIYをするなどして工夫するので、数万円〜20万円くらいで収まる場合がほとんどです。
もちろん、しっかりと内装業者を入れる場合には、それなりの費用がかかります。
しかし、マンションの一室で行う場合は、そこまで大規模な内装工事を必要としないのが現状です。
ここまでの総額
先ほど例に挙げた物件を取得したとすると
- 物件取得費:90万円
- 器具購入費:100万円
- 内装費:20万円
とすると、合計は210万円になります。
ここに、HPやチラシなど広告宣伝に使う、「広告宣伝費」を含めても300万円でお釣りが来ます。
これが、開業資金として300万円あれば、マイクロジムの開業は可能という根拠です。
これはあくまでも開業するための資金です
ここまで聞いて、『300万円あれば、開業できる!!』と思って、すぐに開業するのは、少し危険です!
なぜなら、さきほどご説明したのは、マイクロジムの開業資金であって、ジムの運転資金は入っていません。
運転資金には、以下のようなモノが含まれます。
- ジムの家賃
- 水光熱費
- あなたが欲しい毎月の給与(生活費)
- 給料(スタッフを雇う場合)
- 広告宣伝費(必要に応じて)
これらは毎月支払う必要があるので、しっかりと計算をする必要があります。
物件取得時に2ヶ月分の家賃を支払っていますが、機材の納期などで1ヶ月分ムダにしてしまうという場合も少なくないので、緻密に計画をたてることが必要です!
この運転資金も人それぞれなので、あなたの運転資金を計算してください。
その上で、一体いくら資金があったら、ジム事業が軌道に乗るまで、開業資金が底をつくことが無いかを考えてください。
それを計算することで、あなたのマイクロジム(パーソナルトレーニングジム)の開業にどのくらいの資金が必要なのか?が分かるのです。
もちろん、今回の事例は一例です。
置く機材のメーカーや筋トレではなく、コンディショニング中心のマイクロジムを開業する場合には、機材や器具の購入費は、先ほどご紹介したものよりも少なくなる可能性が高いです。
マイクロジム(パーソナルトレーニングジム)開業はスタートです!
多くの人がマイクロジムの開業はスタートであると認識しています。
ところが、資金の見積りを見てみると、マイクロジムの開業がゴールになってしまっているケースがほとんどです。
開業はあくまでもスタート、そう考えると、開業資金の中に運転資金も入れて、考えるべきです!
初めてのマイクロジムの開業となると、精神的にも肉体的にも疲労します。
その時に、資金のことにも悩まなければならないとなると、かなりの負担になることは間違いありません。
それを避けるためには、開業するだけでなく、開業をしたあとの事を見据えた戦略が必要になります。
そのあたりの戦略を弊社ではお手伝いをさせて頂き、必要最低限の資金で、しっかりと軌道に乗るマイクロジム(パーソナルトレーニングジム)の開業を支援させていただいております。